私が小さい頃

公園でみんなで遊んでいた頃

 

いつもニコニコしながら私達をみて

公園を通っていくおばちゃんがいました。

 

 

そのおばちゃんは足が1本しかなくて

松葉杖でした

 

 

私達はそのおばちゃんを

1本足のおばちゃん

と呼んでいました。

 

 

話す訳でもないんだけど

いつもニコニコしてくれるおばちゃん

 

 

時が過ぎ

私が高校生の時

おばちゃんは学校に原爆の話をする人として

現れました。

 

 

その頃はあんまり学校にも行かなかったから

当日も行かなかったけど

 

1本足のおばちゃんは

そういう人だったのか

と気づきました。

 

 

大人になってからは

彼女は原爆の語り部として活動してらっしゃる有名な方だと知りました。

 

 

足が1本になった理由も、その時知りました。

 

昨年？に亡くなられたという記事を見た時、

結構近所に住まわれていた事と

私が生まれた時に人形をくれた事を親から聞きました。

 

 

全く人形に喜ばない私だったそうだけど^^;

 

 

 

その後おばちゃんには会った事はないし

語り部としてのおばちゃんにも会ってないけど

 

 

原爆にあって足が一本になった人が

毎日、ニコニコしながら公園を通っていた事

その姿を子供時代に見ていた事は

人としての偉大さをニコニコチャージされた感じがします。